okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

多くの退社がある今。改めてフィロ本村の話。

3月31日を持って高輪台フィロの譲渡とともに、フィロ外川と本村が退社。
同日にviva!okeiのシェフワッキーが徳島イプシロンへ(オケイからの独立店)の移籍で退社。
怒涛の日々を送っています。
怒涛というのは、実は会社全体からするとこの2か月でかなりの人数が退社しています。
そして入社予定が無くなったり、、、人員を多くしていたつもりが、激減してしまいました。
飲食業の中で今課題になっている人不足みたいなものを18年目にして初めて感じています。
3月30日全社を休業にしてちょっと思いを話す時間を取り、その後送別会をしました。
6店舗になり、集まることが全く出来なくなっている現状ですが、ダメだなと。
「離れているからしょうがない」って思うのは簡単ですが、まだやり切れてないなって。
だから、思い切って休んで送別会をするって時間をもらいたかったから。
正直、もっともっと送別をしたかった、でもやりきれなかった自分もいます。
だからせめて休んで送別したかったし、気持ちをしっかり伝えました。。。
すぐ泣くんですがね。
フィロについては4月から彼らの手の中でスタートしています。見た目は変わりませんが気持ちはかなり違うでしょう。
今フィロでフロアにいる本村さんについて少し書きたいと思います。
ワッキーについては明日書こうと思います。

入社するときに、僕は「フィロで勤務してもらうがほかのお店への移動も視野にある」ことを伝え、了解してもらいました。
それは外川独立が視野にあったからです。
外川は武田と二人でスタートすることを決めていましたし、相談されていましたから。
少し時間が経ち、具体的にvivaへの移動する話を本村にしました。
もちろん約束していることでしたので、了解してくれた。
ただ、言葉では了解していたのですが、僕には寂しそうに見えた。
なので、ちょっと本村の気持ちを確認したく、vivaに週1回働いてもらいました。
それはあくまで研修的に。
そして数回働いた感じを見て、そこまで会話したわけじゃないですが、わかりました。
フィロにいたいんだと。
もちろん、いま大きな課題になっている人。本村がビバにいたらどんなに良かったか、、、と思います。
ただ、本村さんは本当にいい人なんですよ、だから彼女のキモチを汲んであげたかった。
そこで、外川に会いに行きました。話をしようと。
そしてこんな話をしたんです。

《武田と二人でやるというのは理解しているし、認めたよね。ただ、現状の売上、忙しさを考えるとアルバイトは雇うよね。
3人必要なお店に成長をしたから。外川は料理に集中できる環境を作るのが本当に大切。
人の悩みを今抱えるのはかなり大変だよね》

もちろん外川もそれは大きく頷いて、そこが今課題だと思っている感じでした。
そこでぼくはちょっと怒ったんですよね

《今、目の前にいる本村さんが本当はフィロにいたい。そう感じているのはわかるだろ。
なぜ、僕に頭を下げてでもお願いしてこないんだ、本村も欲しいって。
同郷の沖縄出身の女性、経験もあり、人もいい。年齢も近く、そして何より外川が大好きでフィロが好きで働きたい!と思っている人。
そんな人が独立するときに目の前にいるわけじゃない?
それでなぜ、そこを何とかほしいと言えないんだ!》って。

外川はボロボロ泣きながら言ってました。
《ありがとうございます。。。。片寄さんにいつもこうして支えて頂いて本当にありがとうございます》

それからそのあたりの話を外川として、しっかり自分から本村にフィロにいてほしいって伝えてもらいました。
本村もことあるごとに感謝をしてくれますが、本村さんがいい人でなければそれも思いつかないし。

結局、人が課題だけど、人が財産で人で動くしかないですよね。

僕は本村さん、大好きですし、ずっと応援していきます。
フィロが超いい店であり続けるのは確実ですね。

僕の決断やココロの中身を書きました。
思えば新橋という場所だけで勝負してきた15年であれば、退社や入社に対して

全員に同じように出来るだけなことをしようとしてきた。

こうしてコロナで沢山のエリアで勝負をし始めてそれがしづらくなってしまった。

でも思いは変わらず、それぞれに対して僕なりの感謝と思いは伝えている。

本人にしっかり届いていれば嬉しい。

明日はワッキーの話を書きます。