okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

強制的長期休暇導入と旅行費サポート

ブログ更新しました。
https://pizzeria-okei.hatenablog.com/
色々書きたいことがあるんですが、少しずつこうしてお伝えしたいことを綴っていきます。

今日書くのは「強制的長期休暇導入と旅行費サポート」、その背景にあるこの半年くらい「猛烈に感じている人員不足」についてです。
これを書く理由は同業の経営者たちの苦悩も痛いほどわかっているし、実際に相談してきてくれる方たちもいるからです。

その前に昨日大発表したフェス協賛する企業になったことを再度書いときます。
●10/28.29(土日)に行われる焚キ火ノ音 -TAKIBI MUSIC FESTIVAL(東京・若洲公園)を協賛として
運営側に入ることになりました。HPにもすでにOKEI BREWERY のロゴが掲示されています。
この投稿を見た方は全員来てください笑
オケイ全店舗のお客様とこの場所で乾杯したいのです!!!

詳しくは昨日のブログをチェックしてください。
https://pizzeria-okei.hatenablog.com/entry/2023/08/04/135020

当日は、アーティストエリアの食事提供、焚火レンタル業務、オリジナルビール提供などを担当。
フェスって大きな企業が沢山協賛してますが、「フェス協賛」している友達いないよね笑
全店舗のお客様にもこのフェスに沢山来てもらって焚火したり、乾杯しましょうよ!
フェスのどっかに「OKEI BREWERY」ってロゴあったりするからみんなで写真撮ったり。
https://takibi-oto.jp/
チケットに関しては、もうすぐOKEI専用チケット販売サイトができますので、
そこからゲットしてください。
だからまだ待っていてください。
※その他で買ってしまうとOKEI関係での集客数が不明になってしまうので。

●猛烈に感じる人員不足と強制的長期休暇導入と旅行費サポートについて

皆さん理解しているように飲食は人不足です。
ただ、飲食にかかわらずどの職業も人不足だといいます。
ではみんなどこに行ったんでしょうか。
業種が多数にわたってきて分散、働き方も変わり、東京からの分散。
そして単純に「高齢化社会」という言葉がずっと言われてきましたよね。
いつからだろう?なんか学生時代だったような。
じわじわと我々の生活にもかかわってきたのかなと思います。
実際、面接には片寄以上の年齢が多く、30代くらいの方はビール醸造への応募が多いです。
今期150万程度は求人に使いました、今までで一番投資金額が多いです。
が、思うような感じではありません。
お店を作っても働く人がいないから閉店、なんて話も聞きます。
ネガティブな話のようですが、今okeiには沢山の仲間がいます。
社員だけではなく、バイトも含めて、みんなそれぞれ個性があり、いいお店作りを目指してくれています。
その中で今までやってきたこと、やれてきたことが「普通」ではなくなっています。
情報過多の時代。いくら飲食が好きという人でも隣の芝は青い。
「生き方」「働き方」が「何でもあり」という空気感があるので、何となく「新しいやり方」「違う生き方」が
美化されたりします。
今始まったこと、トライ&エラーがこれからされていくことでも、オアシスのように違う世界に飛び込む人もいます。
それがいい悪いということではなく、事実として明らかにある風土だと思います。
その中で今自分ができること。
今までのOKEIでは出来てなかったけど、可能性がある変化と投資、見えない未来を見てみようと思います。
大きな考え方としては、まずは今のスタッフがより満足のいく環境づくりをしてみたい。
その一つがお休みについてです。
月7回という休みはある程度全店クリアしてくれているようで感謝しています。
シフトで回したり、無理なら思い切って休んだり。年間でトラブルが何もないなんてありません。
それでもしっかり休みをクリアしてくれていることにはスタッフへの感謝しかありません。
シフトや店の休業もすべてスタッフ主導で考えてもらうことが多いです。

コロナで海外や国内での研修というものがなかなか前に進みません。
コロナの前はコンスタントに行けるように積み重ねてきていました。
イタリアやフランス。帰ってきたときのスタッフがキラキラして嬉しそうだったのを
すごく覚えています。
コロナを抜けてもなかなか前に進まない理由は片寄が「みんな」でいきたいと思っていたから。
そこを払しょくしてみようと思っています。

僕自身も痛感していることとしてあるのが、息切れです。
多くのアイディアと勇気と忍耐でこの数年新しいこと、エリアへチャレンジしてきました。
アウトプットをしまくり、吐き出してきた日々とっても過言ではありません。
通常その中でもできるインプットが全くない状態で絞り出してきたような気がしています。
それが息切れです。
同時にスタッフも同じかなと。とにかくやみくもに働いてきた。
時間を費やしてきた。そんなイメージでいます。
もちろんそういう時間も大切だと思います。僕なんかは20年近く飲食でそういう時間を過ごしている気がしますし。
でも今のこの世の中でいろんな働き方が見え隠れしてしまう「移り気な世界」の中で働くしかないスタッフ。
その中にはどうしても今の環境を受け入れていけなくなっていく人もいるし、増えると思います。
なので、新しいチャレンジとして強制的に必ず長期期間休んでもらうことにしました。


・まず今期中(11月末まで)に、全員長期休暇連続7日間を取ること。
シフトで回す、縮小営業、休業。
スタッフ同士で一緒に行きたい!という人もいるかもしれない。それもOK。
そして、僕の希望としては国内外への旅行をしてもらいたい。
急だから海外は難しいかもしれないが国内ならいけるだろう。
自分へのインプットをしてほしい。心も豊かになるし、日常と違う経験をしてもらいたい。
そこをサポートするお金として旅行日数×15,000円を補助。
みんながどこに行って何を感じたのか、それを僕だけではなくお客様やスタッフにも伝えるのを義務にします。
少し前に社内で発表しましたが、すでに海外旅行を計画したりと精力的に考えてくれています。
また、男性の育休についても1か月取得させてみます。具体的にはViva!okeiのシェフ岩瀬が8月中旬から1か月休み。
それにより、店を2週間ほど休業する予定。

・7日間休暇終了後、皆さんからのヒヤリング
どうしても飲食だけではないけど、長期休暇を取りづらい。そこを強制にすることで可能にした。
「売上を上げたい」「営業しないと給与アップが減る」など考えることはわかりますし、ありがたい。
ただ1人ではお店や会社はできない。心を豊かにする努力をしていってもらいたいなと。
正直、こうした休暇を取り、店舗を休んだりすることで売上が下がり、決算賞与が少なくなるとか考えます。
でも、先に書いたようにこれから人員を絞りながら豊かに過ごすためのスタイル構築をスタートしたいのです。
来期までこの考えを貫き、またヒヤリングしていきます。

・来期は2023年12月から2024年11月までに10日間長期休暇を取ること。
反省部分を改良し実施。同じようにインプット旅行をバックアップします。
気持ちとしてはみんなが海外に行くことです。
正直、15,000では足りないかもしれないですね。そこはこれから考えます。
少しお金の話をすると、例えば一人30万かかるとします。
15名いたら、450万円。店舗で売上アップを考えるのも一つだし、アルバイトを見直す。
もしくは、人が減ったまま、うまく回せないのか、などなど。
少しでも経費を減らす努力は効果がありそうですね。
片寄のこのプランに対してみんなが協力的になってくれると先は明るいるかもしれない。

・来期の収支
来期の収支を見て、この計画が成功か失敗か、改善できるかどうか。
それらを判断していくしかないです。
ただ、売上がなくなってしまうだろうから、怖くてやらないって判断はせず、まずは来期、ガツンとやって、
みんなの表情や仕事への気持ちを聞いたりして、意味があるものと判断したいなーって本気で思います。

これが何らかの成果を上げてみんなで集まるときには
みんなが行った時の話をそれぞれがして。みんなが違う経験をシェアしていく。
にやにやする感じが見えるのです。

こうしてこれが何のためになるかどうかって考えないでまず、今やっておきたいことをやってみる。
みんなのやる気がみなぎって、いい空気の会社になるかもしれないし、ただの大赤字にあるかもしれない。
それは来期やってみたらわかるだろう。