okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

給与

給与日。
今までは自分が貰う立場であったが、今は支給する立場。
全く考え方が変わった。

しかもあげる立場になったことが決まったときと実際支給し始めてからも全然違う。

支給=損失

この図式が頭にあった。自分のお金を失うことと考えていた。
それは大きな誤りだったことに気づくのに時間はかからなかった。

初めて給与を支給した12月25日。
時はクリスマスであった。

給与明細を記載しているときに事件は起こった。

そう。考え方が変わったのだ。

給与を支給するという経験をできるのは経営者になったということ。
それは皆ができることではない。

支給することがこれほどの充実感や安心感を生むものとは・・・。

そしてスタッフへの感謝をちゃんとした形でできるツールとして
これ以上の分りやすいものもない。

そしてこの給与を支払える環境を作ってくれている多くのお客様への
感謝と恩を一生忘れず、ひとときも忘れず生きていければこれ以上の
幸せはないと断言できる一瞬であった。

大好きな自分のお店が毎日あるのもスタッフ=中田君、そしてオープン当初そして
この三ヶ月の間にご来店いただいているお客様のお陰。

一人では何もできない。
生きていくことさえできない。

だから少しでも皆様に恩を返せるようこのお店でそれを見せたいと思う。