okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

桜舞散る季節、4月。

去年の4月まで、このお店は二人で切り盛りしていた。
朝7時ころまで片付けに追われ、倒れていた。

ぼくには家もなく、床で寝て、寒く寝れない日が続いた。

でも楽しくすごした。
それは自分の夢がかなったから。
そしてそこがたくさんのお客様で笑顔で埋め尽くされていたから。

桜の季節になると毎年思うだろう。
あの日のことを。

中田君と二人で倒れてしまった日。
片付けをしながら、疲れ果てながら「でもさー幸せだよね、俺達」って励まし合った日。

その日を思えば何もかもが幸せに感じます。

そしてアルバイトで知り合いが来てくれるように決まった日。
あの幸せと脱力感を覚えている。

僕にとっては桜は特別な花になった。
そんな特別な花を忘れずに行こう。

そして舞散る桜の花びらが毎年このokeiに舞散るように。
そして僕にとっての桜は、スタッフとお客様の笑顔そのもの。

その笑顔のためには僕がたとえ何があってもこのお店を愛すること。
スタッフが楽しく過ごせるようにすること。

このお店を見つけてくれたすべての人を幸せにすること。
そんな壮大な夢を持ち続けること。

それが桜。