今日、お店のTシャツを間違えて持ってきてしまった。
長野で修業時代のシャツ。
ユニクロシャツにお店の名前 テルラと肩にさりげなく入ったシンプルなシャツ。
着心地が違った。
あの頃はもっと小さく感じた。
もっと体がぽちゃぽちゃしていておなか周りとかが出ていた。
今は、筋トレのせいか胸が出ているくらいであとはゆったり着れる。
もう丸二年前の自分。
ピッツァの生地と戦っていた。
なんだかうまくいかなくて配合や塩分などを調整したり。
でも美味しいって言葉が嬉しくてしょうがなく、一生辞めたくないと心に誓った自分。
窯もこの店の倍以上あるもので一度に三枚までは焼いていた。
それがどんどん美味しく焼けるようになっていった。
自分が成長していくのが一枚ごとに分かっていく。
そんな経験は今までなく、充実感あふれる3ヶ月くらいだった。
毎日、住み込みでの生活
正直、めんどくさかったり、一家族の中に一人で住む感じが
つらく感じたこともあった。
でもほかの家族のあり方や愛し方、愛され方。
それも感じることができた。
そのお店も今はなくなってしまった。
悲しいけど現実。
今日たまたま間違えてきたあの頃のシャツ。
たまには着て昔を思い出そうと思う。
そしてこのお店のシャツをいつか数年後、
こうして思い出すスタッフがどこかに居て
彼らが独立していたり、前に向かって頑張っていることを願い、
それのために今を僕が生きることを誓う。
そんな一日だった