okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

一歩

ランチをやっていても暇だったのだが、
そんな中にもお客様は来てくれてた。

汗びっしょりで疲れきっているお客様を見ていると
何かしてあげたくて、途中からアイスクリームを少しずつ差し上げた。

暑い中お疲れ様ですって感じ。

そのアイスクリームを出した時のお客さまの顔は満面の笑み。

たまらない表情だった。

人ってすこしの優しさで十分生きていけるんじゃないかなと思った。

ロックインジャパンというフェスの中心人物渋谷さんも言ってました。
「社会環境とか、エコとか言っても、今この瞬間を大切にしたり、綺麗にしたりできなきゃ
そんな大きいことできるわけない。戦争とかもそう。
今、横にいる人にやさしく、救えなきゃそんな大きなことできるわけない」

あのアイスクリームを出した時の顔が忘れられない。

たいしたこと、しなくていいんだって。
そこにいる誰かにとって素晴らしいことをしてあげられたらそれで
十分なんだって。

その大きな一歩が小さく見えてしまうけど
本当はそれから始まっているんだって。