もうこういう経験が何度あっただろうか。
数え切れないくらいこの感覚を味わっている。
3年以上前に一人で来ていた女性のお客様。
フラッとお二人で来てくれた。
瞬間的にわかったので、ご無沙汰していますとお声をかけた。
あちらはまさか覚えていたとは思っていなかったらしく、
驚いていた。
こうやってお店を毎日やっていると
必ず来なくなるお客様がいる、。
それには理由はあるだろう、転勤、就職、結婚、などなど。
それとこのお店が嫌になったか。
どれかは分かる時と分からない時があるが、後者が圧倒的に多い。
今回の女性は、知っていたが。
会社の部署移動で、遠くに行くと言っていたので、なかなか会えなくなることは理解していた。
でも会えた、。
4年近くたって。
僕は歳をとっただろう
お店も変わっているだろう
僕にはわからない事もあるだろう
でも僕はここにいれた事だけでも幸せだなーって思う
だって、話せたし、来てくれた事を知れた。
お店と言うものは常連さんで成り立つ。
それだけではないが、その要素が強いのが個人店。
ここに落とし穴がある。
常連さんでも別れは来る。
それはこのお店ベースでは生活はできないから、どうしても
移動や結婚など幸せか、試練かは別として存在するのが別れだ。
それにも負けない強さを身につけなきゃいけない
またそういう強い常連さんを少しでも多く来て頂く
温かいサービスとその心。
一人にではなく、出来るだけ多くの方へ届くといい。
愛情を安売りしているわけではなく、
少しでも分かってもらえたら嬉しいなと
僕がお店を出す後輩たちに言える事はその程度。
目の前のお客様を大切にすればいいんだよって。