okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

祖父

昨日、仙台に行ってきた。
祖父の誕生祝いを毎年このぐらいの日曜日にやっているので。
当日は親族が15人ほど集まり、ワイワイやった。

90歳という高齢のため、足がおぼつかなかったり、言葉がわかり辛かったりするが、
満面の笑みで笑ったり、みんなが来てくれて泣いていたり、まー元気そうでよかった。

色んなことで祖父にはお世話になった。
代理店を紹介してくれたのも祖父。
飲食開業を目指すことを伝えに行った時も、力強い言葉をもらった。
「トップに立つんだから人を大事にしろ」
とか。

人間的に優れている祖父だと思う。
だから僕は好きなんだ。

僕がお店を開業するとき、条件の中に「1階」という要素があった。
それは集客を求めるという意味ももちろんあるのだが、それ以上に
足の悪い祖父が来てくれたときに入りやすいお店にしたかったからだ。

結局お店は2階になった。
その他を優先せざるを得なかったから。

だから昨日祖父に謝ってきた。
「2階でごめんな」って。

そしてもしチャンスが来たら1階でするって約束の握手をしてきた。
その手はよぼよぼでぐちゃぐちゃだったけど優しく強く温かかった。

僕は祖父の足が悪いなら僕の足をあげるって言ってきた。
それで治るなら本当にそうしたいと思ったんだ