okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

シンプルなキモチ

中田とお店を出した時。29歳。
僕には何にも能力もなくて、ワインも赤白5本ずつ。
ワインのコメントもネットから拾ったもの。
それでもお客様に一生懸命説明するため、調べたり、朝まで中田とリストインしているワインを
順番に飲みまくったり。
辛いの?これ!とか言いながら笑。

毎日毎日、朝の4時ころから片付けで大体6時とか8時とかになって。。。
もちろん僕には家もなくて、そのまま床でダウン来て寝ていた。
お風呂はないから店の食器用洗剤を使って。。

そんな話をこの時期に思い出す。

週に何回か姉貴が来て、洗濯物をしてくれたなーとか。

その後、今の会計士の会社に出会い、色々と相談していると
自分が歩んできた道が会計士の考えと合致するところが多いことも分かった。

中小企業は最初は休みもないしお金もない。
自分の全てを費やし、何とかやっていける。
そこから少しずつ利益が出て給与というか、お金が少し残る。
スタッフに給与が払えたりアップ出来たり。
そうしてやっと自分にも残ったりする利益。
その後、少し休めるようになったりする。

okeiもそんな風に少しずつ良くなってる会社。
大きな問題を抱えたりもするけど。

今、自分が悩むのは、これから。
スタッフの人数も増え、やりがいや気持ち。
そういうものを全て叶えてあげたいけど、すぐに出来ないこともあり。

これからのokeiというものをどうやって行くのがいいのか。
どうやって3つのお店の気持ちを1つにしたり、互いを高めあい助けあい、愛し合えるのか。

いつか読んだ本でこんなことが書いてあった。

あるコンサルタントのヒトのコトバ。

私は何百万社の依頼でコンサルタントをしてきたが、
社員教育にお金をかけすぎて潰れた会社を一つも見たことがない。

その言葉を聞いてから、見てから、
いい本があれば皆に1冊ずつ買ってきたし、イタリアにも行った。
また伝えたい本があれば買うし、何とかイタリア、海外に行かせてあげたいと思っている。

この気持ちは、シンプルでただただ、自分がいる場所を温かくしたくて、愛情を注ぎたくて
okeiにいる仲間が楽しそうにしてくれたらそれが幸せだってこと。

音楽を聴いているとその気持ちがそこにあったりして
あーこれだなーと思ったりする。

2019年。
okei最大の変革の年かもしれないけど、
その変革に挑む仲間を大切にしたい。
ココロから愛したいと思う。