okeiのコトバ~新橋okeiオーナーの話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。飲食店独立を目指し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Trattoria okei,Viva okei,おけい屋の4店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

ソムリエ受験の意味とオーナーの考え方

okeiでは今まで15名のソムリエ合格をしてきました。

2011年に僕とスタッフ1名で始まったこのトライ。
その年に1発合格をしてから、7年目。
毎年1名以上の合格をしてきました。
合格率は 93%。

毎年難しくなるこのテストを会社として取り組んでいくには
かなりの労力がかかります。

ただ、7年前に自分が受けてみて

『これは受かる』
って思いました。

もちろん、大変ですけど世の中で言われているほど神々しい資格でもないなと。
勉強したくて、勉強すれば受かるものだなと。
でも問題はお店として全面的に協力する体制が不可欠だなと。

そして費用。どうしても学校に行くとなんだかんだで20万は超えていきます。
欲しい情報や欲しい知識を得るためには自己投資が必要だと常に思っていますが、
飲食の給与事情だとこのお金が各個人に負担できないから受けない。わからないということになる。

そこで会社負担ですべて投資することにしました。
ただし、受かることが条件です。
受からない人は自費になります。

僕がなぜこの資格がいいと思っているのか。
それは、会社のものではないからです。
最終的に自分だけのものだから。ただ、自分の資格になること。
そして飲食に関わる資格で目に見えて、お客様が理解できる可能性がある資格の中では
一番有名で、理解してもらいやすい資格だと思うからです。

ワインを提供している中で最低限の知識をもつことで
お客様の満足度は変わりますが、それよりも自分が楽しくワインと向き合えたり。
女性だったら飲食辞めても、主婦になっても、ちょっとしたときに
そのワインの知識がコミュニケーションツールになると思います。

僕としてokeiというお店で働いてくれたことが
今だけじゃなくて、これからの人生が豊かになるものになってほしいと思っています。

その中ではこのソムリエというものがその一つとして考えています。

限られた人生で飲食という職業を選び、イタリアンという世界へ飛び込み、okeiで働くということは
とっても奇跡です。
奇跡の出会いの中で少しでもみんなの何かになればと思っています。

そして、ぜひ多くのお店で会社負担のソムリエトライを広めてもらいたいと思います。
それが売り上げではなく、何よりもスタッフの豊かさへのチャレンジであることを伝えたいと思っています

最後に、見えないソムリエ受験の効果があります。
スタッフの団結力。

みんなで一人や二人のソムリエ受験のために勉強したり教えたり、
時には一緒に笑ったり。
最終的には合格したときには、美しい涙をみんなで流しながら抱き合ったり。
辛い日々を共有できることが、実は楽しい日々を約束してくれる。

会社で取り組むことが何かを生むこと。
それを大切にしていきたいですよね。
でもなかなかどこかに遊びに行くって言っても休日を使いすぎるにもおかしい。

日常会話にワインの問題が飛び交うことで実はそんな空気が出たり、
仲間意識が出たり、自分の知識がプラスされたり。
愛情いっぱいのお店になるイメージがあります。

時には疲れてしまうこともある、

それでも互いを認め合い、慰めあい、助け合う。
生涯の友情を生んだりする。

僕らオーナーが努力すべきは、売上というものが当然必要だが、
雇用を生んでいる以上、彼らが過ごすビジネスの時間でビジネスの時間でしか、
その多くの時間を共有することでしかなしえない豊かさを注いであげる事じゃないか。