okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

緊急事態宣言を受けて

2度目の緊急事態宣言が出るとは思っていませんでした。

甘かったです・・・。

OKEIとしては全面休業の判断をしました。これが正しいかどうかはわかりません。

間違えていれば、修正して、営業再開や色々とやります。

ただ、昨年4月の緊急事態宣言時から、多くのことにトライしてきました。

営業時間短縮せず、営業したり、日祝も休みも無くしたり。

お店も潰れました。

そしてテイクアウトデリバリーに活路を見出そうともしましたが、新橋というエリアの特性の中でうまく成果が上げられず、廃棄しているものも多数ありました。

今回、20時まで営業もしないのにはいくつか理由があります。

簡単に書くと

① 社員の安全、健康。スタッフの奥さんが出産を控えている。

② 昨年4月から今まで突っ走ってきたので止まるのも悪くないかなと

③ 新橋という場所では20時までの売上は瀕死。正直、人件費も無理。

④ 雇用調整助成金をフル活用するためには休業するのがベター

などです。

お客様には本当に申し訳ない気持ちもあります。

応援してくれている方々の期待に応えられず・・・。

ただ、お店がなくなっては元も子もありません。これまでアルバイトを含めてすべてのスタッフの給与は満額支給してきましたし、これからもします。

そのためにはこの手段がベターだと考えて決断しました。

ベターというのはベストかどうかが分からないということです。

この1か月間、どう過ごすかというのがとても重要になってきますのでスタッフと共に考えていきます。

ハッキリしているのは未来につながる1か月にしないと意味がないということです。

スタッフも入れ替わり、足並みを整える時期でもあります。

また、スキルアップの時間としてもとらえています。

雇用調整助成金には研修へのプラス補填金もあります。

なので、活用できる講座やセミナー、研修先があれば行かせて頂きます。

既存店のブラシアップと新店舗、新事業への着手をより進めてまいります。

そこで気がかりなのがスタッフのモチベーションキープ。

何もない状況ではとても不安と過度な情報ばかりが上書きされていいことがありません。やはり、みんな現場が好きですから。

お客様と会いたいですから。

そこはコミュニケーション取りながらしっかりポジティブな時間の使い方にしたいと思います。

もう一つ気がかりなのは、パートナー会社の存続です、とくに生鮮食品に関しては本当に苦しいと思います。

協力の仕方として、母子家庭や障害者施設への無料食材提供などを行い、食材を発注できるようにするとか、会社ページで野菜などを販売し、ご家庭に届けるなど。

食材を無駄にせず、困っている方々へのフォローを今回の給付金を使い出来ないかなと考えます。

そして何よりもお客様に会えないのはつらい・・。

辛いけど、しょうがない。

週3回程度、お店を一人で開けようと思っています。

飲みだけだからご飯は持ち込み。

それでも意見交換出来たり、お顔が拝見出来たりするならうれしいなと。

またご案内します。

最後に、僕としては昨年からの国や都からのフォローアップは最大限以上だと思います。飲食が目の敵にされているようなニュースもありますが、これだけのフォローをしてもらっているのでそんなことはなく、感謝しかありません。

むしろ、ほかの業態や業種に対して申し訳ない気持ちがありますのでこれを無駄にしないです。そして感染拡大を防止するのが目的な給付金ですので休業が正しいと思ってます。

この決断が将来の糧になるように。

決断が変わり、お店を再開できますように。

また書きます。

これからも応援よろしくお願いします。