okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

独立記念日&結婚記念日

今日11月1日は2つの特別な日。
17年前に新橋の物件を契約した日。
独立記念日とも言えます。
初めてお店を出した日は12月9日で、パーティを行ったりするのですが、
この日は公には何もない日なんだけど、
実は自分ではとても大きな日なんですよね、やっぱり。
29歳の自分は契約のために660万円を現金で不動産屋に持っていった。
鞄を取られたら終わりだと思いながら・・・。
広告代理店の先輩や同級生がお金を工面してくれた。
その日に鍵をもらい、改装前の自分のお店に入り、カウンターに座った。
「ついに始まってしまった」
そう声が出たのを昨日のように覚えている。
それから1か月、ほとんど毎日、神大同級生が手伝いに来てくれた。
毎日毎日、僕が頼んだことは全部やってくれた。
それは今でも変わらず、お店を出したりすれば、何か手伝ってくれる。
無償の愛情って存在するんだなって、こうしていろんなタイミングで
感じてこれたのは、僕の人生を豊かにしてくれている出来事。
今までなかったお店が出来上がっていくこと、すごい特別でした。
この日がなければ、今はないわけだしね。
沢山のスタッフやお客様とであることはなかった。
それだけで幸せだと言い切れます。
あれから17年間、沢山のことを経験してきました。
変わったこと、変わらないもの。
大事なのは今だし、未来なんだけど、こうして過去をしっかり覚えていたり、
目をつむれば、あのカウンターを思い出せる自分でありたいと思います。

そして、今日は妻との7回目の結婚記念日。
結婚式は4月ですが、入籍したのは11月1日。
「11月1日にしようよ、独立記念日だし」
そう提案してくれたのは妻。僕はいつでもいいって思っていたんだけど、
妻が大事な日と思ってくれていたことが嬉しかった。
この数年で多くのことが目まぐるしく変わっていく中で、
それを見守ってくれている人。
毎日遅くても早く出かけてしまっても、起きて待ってくれている人。
一緒にご飯を食べるだけで幸せそうにする人。
いつも幸せにしてくれる人です。
僕みたいに好き勝手やっている人についてきてくれる人。
7年前に言ってくれた言葉を今でも覚えてます。

「一緒の家に帰れるだけで幸せよ、私は」

改めて2人と1匹の家族ですが、大切にしてきたいと思います。