okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

ライオンキング

劇団四季のライオンキングを見た。

一言では言い尽くせないほど素晴らしかった。
正直、自分の今の生き方を考えさせられるほど。

まず、1200人入るあの劇場が毎日満席状態であるのが16年間続いている。
驚愕。

そしてあの空間に学校の校外学習で来ている人たちがいるのに
一瞬にして静まり返る感じ。

何より演者があれだけいて、支えているスタッフもたくさんいる。
それがあの一体感。
経営者としてお店をまとめていく人として、
そして一大人として。

あの空間を目指して生きているんだなーって思うと
ぐっと来て泣いてしまった。

それをするにはあれだけの準備と忍耐と
全てよりも優先される何かがあってこそなんだなって。

二つ隣の男の子がお父さんに言っていた言葉が印象的だった。
開演数分前に聞こえてきたのは
「お父さん。僕は今から夢の国に行くんだね」

そういう空間の空気があったんだと思う。
それは開演前に生声でご挨拶しながら、携帯音の注意などをする女性スタッフの心。帽子をかぶっているお客様に取ってもらえるよう話をするスタッフ。

埋め尽くす観客の温度がそんなスタッフの一つ一つの表情で
整っていく一部始終を目のあたりにした。

何よりもライオンキングの壮大さと演者の心意気。

人の心や努力や忍耐。気持ちって
大きければしっかり伝わっていくんだなと改めて感じた。

お店と経営とすべてがリンクするものだった