okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

おけいさん、走ろうっ

今年が終わろうとしてますね。全く実感ないけど。

苦しかったり、辛かったり、どうしようもなかったりした2020年。

それでも大切な時間や大切な人や、モノがハッキリした年でもある。

バンプオブチキンがアリガトウじゃ足りないって歌詞を書いてあったっけ。

まさにそう。今年、沢山の人に支えてもらって生きながらえた年だった。

15年間の中で、OKEIに多くの力を注いでくれた歴代のスタッフ。彼らが今のオケイの土台を作ってくれていたから、ブレブレになっても、まだまだなにくそーっていける力があった。

そしてお客様が声をかけてくれたり、飲みに来てくれたり、テイクアウトしてくれたり。僕らにはその一つ一つが心の支えになった。

先日誕生日を迎え、スタッフがお手紙をもらった。だいたい全部から見えてくるのはお客様への感謝。僕への手紙だけどOKEIへのアリガトウって感じもあった。

ある人が書いてました。

 

ずっと料理をしてきでも、何となくしかわからなかったこと。

お客様に支えられてるっていうのを肌で感じることができて幸せです。

そして、お客様と話せない時のストレスを感じたのは初めてです。

 

僕が不出来な男だからスタッフがどんどん優秀になっていきます。

苦手だったところも、無理やりにでも前に出されてお話しするようになって。

その間に自分が思うよりもアリガトウって気持ちを素直に感じられるようになります。

本当に思ってないと伝わりませんからね。

それ以外にもたくさんの言葉がありました。そのすべてが2020年じゃなければ絶対に伝わらなかったことというか、わからなかったことでした。

学びの2020年。絶対無駄にしません。

こないだ碧の子供 ゆずと話をしているときに、ハッとさせられた。

「おけいさん、走ろうよ」

よく一緒に走っているのだが何となく考えていたことと合致していて。

BORN TO RUN

走りだすとずっと笑ってる、走るのが楽しいんだって。

そして手を繋いで、一緒に走りたいって、それが楽しいって。

今年お店を閉店したり、移転したり。

その一つ一つに絶望やお金のこと、これからの展望を考えて、また落ち込んだり。

良くハゲなかったなー。

それで結局、止まっても走ってもどっちでもリスクがあるなら、走ろうって思った。

今いるスタッフの可能性と、僕の可能性。これから採用を進めていく仲間を増員。

みんなで走れば楽しいんじゃないかって。

そもそも、友達を作るつもりで面接をしている僕。

友達と新しいことや改革をするって楽しいはず。

とにかく走り続ければいいんじゃないかなーって。

辛ければ止まればいいし、誰かの手を引っ張ってくれる仲間もいるだろう。

一緒に止まってくれる仲間もいる。

だから夢を持とうとか、いろんな話をしてきたんだけど、今はしっくりくるのがこの言葉。

「一緒に走ろうっ」

走るってすぐできるから、躍動感がある遊び、

待たないで、走る。考えないで走る。

年末のミーティングで話した言葉。

 

僕はもっとバカになります。

 

そんな気持ちでした。

15年で頭がよくなってしまって少し止まっていたことがあるから。

15年前のように、躍動感と暴走気味な自分を取り戻しました。

 

少し早いですが来年もよろしくお願いします。