今週末。12月9日は周年party。
12年。なかなか長いかな。
飲食業で10年以上続くのは3%と言います。
でも97%の人たちがどうしようもなくなっているわけではなく、
すっと手を洗い、別な事業を始めている方もいるだろうし、サラリーマンになる人もいる。
何が幸せというのは決まりはないから、その数字にはあまり興味はない。
ただ、僕にとって日を年数を重ねていく事はとても誇らしい事だ。
人との比較ではなく、自分として。
何事も続けるのは大変なことで、僕も日常にどうしても必要なこと以外はなかなか続かない。
okeiというお店をやった12年が僕にとって一番続けていることではないかと思う。
続けていけるコツは何ですか?
良く聞かれるこの時期。
続けていく勇気、我慢かもしれないという。
美味しくしよう、楽しくしよう、お店を出したらいろいろみんな頑張る。
でも、当たり前だけどほとんどうまくいかない。
だいたい出来なかったり、出来たり。
時にはとんでもないことが起きたり。
一生懸命努力しまくって、ちょこっと叶う。
そんな繰り返し。
だから、何もしなかったら絶対ダメになるし、誰も目の前からいなくなる。
だから、見返りなんてなくても、目の前のお客様が楽しそうにしてくれる笑顔をもらえるだけで
過ごせる気持ちが必要だったりする。
たまに営業しながら泣く時がある。
何もない時。だいたい、急に時が止まる。
僕以外の全てのものが動いて見えて
僕が夢だったお店を誰かが叶えてくれている感じがいきなり目の前に来たような。
本当に幸せで胸がいっぱいになる。
結局、それがしたいだけ、みたいだけ、その空間にいたいだけ。
色々不幸せなことを並べることは簡単。
でも自分がどれだけ幸せかって言えたら、スタッフはここに嬉しそうに来てくれたりする。
お客様も楽しそうにしてくれたりする。
僕は幸せです、だってokeiにいれるから。
僕は今、かなり胸を張って言える。
父が嬉しそうに飾る絵があるokei。
友達がたくさんできたokei。
自分の好きなカズやサザン、それらを見たり聞いたりできるokei。
僕と一緒に仕事をしたいって言ってくれる人がいるokei。
自分のあだ名okei。
両親姉、妻やその家族がふとした時に寄れるokei。
スタッフの家族が笑顔で来るokei。
先輩や友達が来てくれるokei。
沢山のokeiがあって、僕には夢のような空間。
このokeiを作ってくれた仲間やお客様たち。
ありがとうっていう言葉が大好きで、それが飛び交うことが幸せでならない。
僕が究極論、死んでしまっても、okeiがなくならないことを考えている。
この空間が誰かの手で継続し、何十年も何百年も続くことを祈る。
そのためにできることを僕がなるべく長く生きて、okeiを続けていく事かなと。
そうすれば、僕もずっと幸せ。